ものづくりコラム

本革は、資源を無駄にしない素材。
食肉の副産物から生まれる、
革の知られざる物語。

本革は、資源を無駄にしない素材。  食肉の副産物から生まれる、革の知られざる物語。

私たちの暮らしに身近な「本革」。

バッグや財布、靴など、さまざまな製品に使われている素材ですが、その革がどのように生まれているのかをご存じでしょうか。

実は、私たちが普段使っている本革の多くは、食肉産業から生まれる副産物を活用してつくられています。

食べるために育てられた牛や豚。その皮を捨てることなく、暮らしに役立つ素材として生まれ変わらせる。

そこには、昔から受け継がれてきた、資源を大切にするものづくりの考え方があります。

今回は、意外と知られていない「革が生まれるまでの物語」をご紹介します。

革は、食肉産業の副産物から生まれる。

革は、食肉産業の副産物から生まれる。

私たちが普段口にしている牛肉や豚肉。

食肉を生産する過程では、お肉だけでなく、骨や脂肪、そして「皮」など、さまざまな副産物が生まれます。

その中の一つが、バッグや財布、靴などに使われる革の原料です。

もし、こうした皮が活用されなければ、廃棄物として処理されることになります。

しかし、人々は古くから、この皮を暮らしに役立つ素材として活用してきました。

食肉産業から生まれた副産物を、価値ある素材として生まれ変わらせる。

これが、本革の持つ大きな特徴の一つです。
「皮」から「革」へ。技術によって生まれ変わる。

「皮」から「革」へ。技術によって生まれ変わる。

動物から得られた「皮」は、そのままではバッグなどに使用することができません。

時間が経つと腐敗したり、乾燥すると硬くなったりしてしまうためです。

そこで必要になるのが、「なめし」と呼ばれる加工技術です。

なめしとは、皮を腐敗しにくくし、柔軟性や耐久性を持たせるための加工のこと。

この工程を経ることで、「皮」は製品に使える「革」へと生まれ変わります。

さらに、染色や仕上げなど、さまざまな工程を重ねることで、色や質感、風合いの異なる革がつくられます。

何気なく手にしている本革にも、素材を生かすための技術と、多くの人の手仕事が込められているのです。
捨てるのではなく、暮らしに役立つものへ。

捨てるのではなく、暮らしに役立つものへ。

食肉産業から生まれる副産物は、革製品だけに使われるわけではありません。

例えば、骨や皮などに含まれるコラーゲンは、ゼラチンなどの原料として、食品や化粧品をはじめ、さまざまな分野で活用されています。

また、革そのものも、バッグや財布だけでなく、靴、家具、衣類など、私たちの暮らしのさまざまな場面で使われています。

一つの資源を、できるだけ無駄なく活かす。

こうした考え方は、近年注目されているSDGs(持続可能な開発目標)にもつながっています。

特に、SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」では、資源を効率的に利用し、廃棄物を減らすことが大切な取り組みの一つとされています。

食肉産業から生まれた皮を捨てることなく、新たな価値を持つ素材として活用すること。

それも、限りある資源を大切にする取り組みの一つです。

もちろん、革の製造には水やエネルギー、薬品などが必要であり、環境への負荷がまったくないわけではありません。

だからこそ、資源を有効に活用し、その価値をできるだけ長く活かしていくことが大切だと考えています。

**捨てるのではなく、新たな価値を生み出す。**

そこには、昔から受け継がれてきた、資源を大切にするものづくりの考え方があるのです。
本革のもう一つの魅力は、長く使えること。

本革のもう一つの魅力は、長く使えること。

本革には、資源を有効活用できること以外にも、大きな魅力があります。

それは、お手入れや修理をしながら、長く使い続けられることです。

本革は、使い込むほどに手になじみ、少しずつ風合いが変化していく天然素材。

日々のお手入れをすることで、良い状態を保ちながら長く愛用することができます。

また、バッグの持ち手やファスナーなどが傷んでしまっても、状態によっては修理して使い続けることができます。

お気に入りのバッグを、傷んだからといってすぐに買い替えるのではなく、修理しながら大切に使う。

それも、資源を無駄にしないための一つの選択です。

新しいものを次々に買うのではなく、良いものを選び、長く使う。

そんな暮らし方も、本革の持つ魅力の一つではないでしょうか。
一つのバッグを、できるだけ長く。LIMEのものづくり。

一つのバッグを、できるだけ長く。LIMEのものづくり。

私たちLIMEは、1933年創業の香川県高松市にある鞄メーカーから生まれたブランドです。

長年にわたりバッグづくりに携わる中で、大切にしてきたことがあります。

それは、見た目の美しさだけでなく、毎日の暮らしで使いやすく、長く愛用していただけるバッグをつくること。

革の素材選びから裁断、縫製、仕上げまで、一つひとつの工程を大切にしながら、バッグをつくっています。

そして、私たちはバッグをつくるだけでなく、長くお使いいただくための修理・アフターケアも大切にしています。

持ち手やファスナーなどの修理についても、状態を確認しながらご相談を承っています。

一つのバッグを、できるだけ長く。

それが、鞄メーカーとして私たちが大切にしているものづくりの姿勢です。

革を知ると、バッグの見方が少し変わる。

普段何気なく手にしている本革バッグ。

その素材には、食肉産業から生まれた副産物を有効に活用し、人の手と技術によって、新たな価値を生み出してきた歴史があります。

そして、完成したバッグを大切に使い、必要に応じて修理をしながら長く愛用すること。

それもまた、資源を大切にすることにつながります。

良いものを選び、大切に、長く使う。

LIMEはこれからも、そんな想いを込めたバッグをつくり続けていきます。

毎日を、少し明るく。
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